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ある真夜中の出来事・・・。
- 1 :どるいど:02/05/22 07:09 ID:JdJJZaVr
- 深夜3時過ぎ、昼間の疲れもまだ癒えていないうちに、男は目覚めた。
軽く水分を補給した後、自室に戻り、迷いもなくPCの電源に灯をいれる。
「ググウイイーーーン!!」何とも言えない重たい音ととともにPCも目を醒ます。
けだるい沈黙が、静かな部屋を包み込む・・・。またっくもって古いPCだ。
「今だに、PEN166とは・・・」男は一人自嘲気味に、はにかむようにほくそ笑む。
ようやく画面をあらわしたデスクトップ。男は素早い動作でいちばん上のドクロマークをダブルクリック。
ゆっくりと画面が立ち上がり、壮大な音楽が響き出す・・・。「 D I A B L O 2 だ 。」
一ヶ月前に、オークションサイトで競り落とした代物だ。購入してからは、もっぱらこればかりの気がする。
いつものキャラクター、いつものチャンネル、そしていつもの部屋をつくる。そう、PKの部屋を・・・。
PKといっても、誰彼構わずに攻撃を仕掛けるような、そんなナンセンスな事はしない。
似たような強さ、近いレベルの相手にしか、決して仕掛けていかない。それがこの男の中の流儀らしい。
ゲームが始まる。男はひとつ深い呼吸をして、高ぶる気持ちを落ち着かせる。
しかし、そう簡単におさまるものでもない。この感情は本物だ・・・。
でも、頃合いの相手がなかなか入ってこない。レベルの低い者。高すぎる者。やっと近いレベルの相手が
入ってきたかと思うと、「NIM」と話しかけてくる、外国人か?訳の分からない言葉を一方的に浴びせかけ
られ、アイテムだの、マネーだの、そしてあげくには「fuck you」の言葉を残して嵐のように去っていった。
「今日はもう駄目か・・・。」あきらめかけていたその時、一人の戦士が颯爽と姿を現した。同じレベル。
強そうな佇まい。凛とした眼差し。男はゴクリと唾を飲む。相手にとって何の不足もない。絶好の好敵手。
さっそく、戦いの意志確認。相手もそれに、のってくる。これはいける。
男はキャラクターを街から出し、草原地帯へと一気に走り抜ける。相手もピッタリと後ろを追ってくる。
草原を見渡せる十分な位置までにたどり着くと立ち止まって振り返り、相手の追跡を待つ。そして、対峙。「こくり・・・」お互い相手の出方を伺うよう、ジリジリと間合いを詰める。
まずはつばぜり合い。お互いのライフが少し削られる。「できる・・・」男は漫画のようなセリフを吐く。
間合いをとり、持っているスキルを存分に繰り出す。お互いのライフが激しく減っていく。
均衡した力と力、技と技。「オモシロイ・・・」男は満足げに、ぽつりと漏らす。一度体勢を立て直すため
お互い間を外す。平行になって草原を駆け抜けるふたり。なんだか友情すら感じはじめるふたり。
そこに突然「プツリ・・・」画面が止まる。相手がTIME OUTで落ちたことを告げる無情のメッセージ。
「チイ・・・」搾り出すような言葉が自然と出る。今日のPKは失敗に終わった、しかし後悔は無い。
むしろ、すがすがしい心地さえしている、いい相手に出会えたことに。カーテン越しに、漏れいる太陽の光。外はすっかり朝になっていた。「もう6時か・・・さあ、今日も働くとするか・・・。」男はせわしなく身支度を整えると、寝ぐせをつけたまま外の世界に飛び出すのだった。
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このサーバでは駄目らしいのだ。どうすべか、
read.cgi ver 05.0.7.8 2008/09/25 アクチョン仮面 ★
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